入社3年目の営業社員が、数か月前から、外回りの業務を怠り、さぼっているとの噂を耳にする。 8時30分に出社後、30分程のミーティングを行い社用車で外出。17時前後に帰社するスケジュールで日中は会社に立ち寄ることは無い。週3～4日程度の外回りが主で、入社当初から勤務態度は良好。 業績は決して良いとは言えないものの、独身でまだ若く真面目な性格であった為、これから会社に貢献してもらえるとの期待をしていたようだ。

しかし数か月前から、遅刻や欠勤が多くなり、業績も思わしくない月が増える。外回りの営業となると、社用車を停めて寝たり等の行動は許容範囲内であればと容認しているようであるが、明らかに業務を怠るような行動であれば、 会社としても対策を講じる必要があるとのことにより、当探偵興信所に相談に来られ、調査に至る。

営業社員の外回り予定日の月曜日、火曜日、木曜日の3日間の調査を実施。 対象者が出社後30分程度で勤務先を出る。コンビニエンスストアに立ち寄り、車内でコーヒーを飲みながらスマートフォンを操作すること約30分。その後、営業先と思われる場所に数か所立ち寄る。 昼時になると、営業範囲では無い地域に社用車を走らせ、某所で女性と接触。女性を社用車に乗せ、イタリアンレストランに到着。同店で食事を行う姿を確認する。 14時頃イタリアンレストランを出て、ショッピングモールで買い物。女性用の洋服やアクセサリーを購入。対象者が支払いをしていることも確認。

16時頃に女性と別れる。女性を尾行し自宅が判明する。対象者は帰社時間に合わせて、コンビニエンスストアの駐車場で時間つぶしをしており、午後から営業先には一度も立ち寄ることは無かった。 火曜日、木曜日も同様に昼頃女性と接触し、食事やドライブと言った行動をし、営業先には数か所しか立ち寄っていないことも判明。女性の勤務先がキャバクラ店であることも判明した。 その一部始終を依頼者様に報告をし、調査報告書(写真付)を渡して調査終了。

後日依頼者様から当探偵興信所に連絡が入る。対象者である営業社員が数か月前から、キャバクラ店に頻繁に通うようになり、その店のキャバクラ嬢を気に入ったこと。 そのキャバクラ嬢が、営業社員と接触した女性であったこと。その女性に随分とお金を使っていたこと。キャバクラ店に通いすぎて、生活リズムが崩れ遅刻や欠勤が増えたことが一連の業務を怠った要因であったようだ。 営業社員が業務を怠った原因がわかり、本人と話し合った結果、キャバクラ店に通うことは止めて真面目に働くことを約束した為、今回の処分は無く、厳重注意として一件落着したようであった。