夫が数日前から車で家を出たまま帰宅しなくなった。 携帯電話は自宅に置いたまま、財布の所持金は数千円程度。 3年前、長年勤めた会社を定年退職。その後、週に数回アルバイトをするも、人間関係のトラブルから勤めることを辞めて、家にこもるようになる。

仕事人間で真面目な夫だった為、趣味もなく、家に居ても何をしたら良いかわからず、鬱病になる。病院に行っても症状は改善されず、働く意欲も失ってしまった様子であった。

とある日、急に家を出たまま夜遅くなっても帰宅しないことを心配した妻が夫の携帯電話に電話をすると、自殺を示唆するような発言があった為、何とか説得してその日は帰宅したものの、それから何度か同じようなことが起こっていたようである。 警察に捜索願を出したこともあり、一度だけ偶然パトロール中の警察に保護されたこともあったようだ。そんな中での今回の失踪で、警察に捜索願を出したものの、家を出てから2日間、夫が帰宅しないことから 当探偵興信所に相談に来られ、調査に至る。

失踪時の服装、車の車種・ナンバー等の情報をいただく。所持金は数千円程度で、クレジットカードやキャッシュカードは所持していないことや又、車のガソリンが20リットル程度しか入っていないことから、 さほど遠方には行けないと推測。以前警察に保護された無料開放駐車場のある公園及び、それに類似した公園や24時間営業しているコンビニエンスストアや、長時間駐車しても良さそうな場所をピックアップし、捜索を開始する。

調査2日後の深夜、自宅より30キロ程離れた道の駅駐車場で対象車両を発見。車内を確認するものの、対象者は乗車しておらず。 探偵調査員が、周辺を探していると、お手洗いから出てくる対象者を発見する。

対象者が車両に乗車するのを確認。エンジンはかけておらず、シートを倒しており、移動する気配がない様子から、依頼者様に連絡をし現場に来てもらうことに。 その間、対象者の監視を探偵調査員が行い、万が一車が移動をするようなことがあった場合は尾行監視をすることを依頼者様へ伝える。 その後、依頼者様が到着。対象者に声を掛け、説得し帰宅することを了承した様子であった為、帰宅するまでの道のりを探偵調査員も同行し無事に帰宅したことを確認後調査終了。

今後また同じようなことがないように、車にGPSを取り付けして万が一の時は居場所が特定出来るようにしておくとのこと。 また、娘家族も実家近くに住めるよう話し合った結果、娘婿が勤務先の移動希望を出して、引っ越しを検討するとのこと。